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 「BBクリーム」について美容家としてこんな風に考えます

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以前より「BBクリーム」についてのお問い合わせを頂いておりましたので、今回は「BBクリーム」についての私なりの考えをお話ししてみたいと思います。

数年前に、「韓国のお土産として頂いたのだけれど、今日はこれでメイクしてください」というお客様からの依頼があり、初めてBBクリームを手にしたことを覚えています。その時の印象としては、やわらかめのドーランのようだな、という感じを受けました。なんでもこれ1本で、美容液、クリーム、化粧下地、ファンデーション、日焼け止め、すべての効果があるから便利そうだけれど、肌にとってはどうなのかしら?という御質問を受けながらメイクをしました。

その後、メーカーのハンスキンという会社に問い合わせをしたところ、下記のような商品説明をして頂きました。

まず、品名のBBクリームのBBとは、Blemish Balmの略で、Blemishは傷や欠点という意味でBalm(香油)と組み合わせたネーミングであり、もともとは、美容整形手術をしたあとの傷跡をやさしくカバーする用に作られたものだそうです。一色ですべての肌色に対応できるということと、これ一本で基礎化粧が完成するというので、それが一般の女性にも人気になり、今やたくさんのメーカーが類似品を製造しているが、ハンスキンこそが元祖なのだと主張しておられました。

なるほど、と納得いたしました。私は美容外科クリニックの中にサロンを持っており、日々手術をなさる患者さんを見ています。抜糸後1ヶ月位は、メスを入れた個所が赤く線を引いたように残りますし、ケロイド体質の方などは、ミミズばれのような状態がしばらく続きます。それをかくそうとして幾重にも化粧品を重ねることは傷跡に負担をかけることになるので、一度でサッとかくすことができれば、肌にも優しい訳です。

実際、手術後に患者さんにおすすめするとよいという、クリニックでしか販売していない医療用化粧品を使用してみましたが、まったくもってこれらは使えないな、という代物が多いのです。もたもたした感触だったり、のびが悪く、むらになり顔色が悪く見えるような色調だったりと、おすすめする立場の私達も、すすめられる患者さんにとってもno goodなのです。これが現状の医療用化粧品なのですから、BBクリームが大人気になるのはもっともな気がします。

しかし、これはあくまでも美容手術を受けた患者さんにとっての話で、手術を していない女性に人気になったというのは、いったいどういうことなのでしょうか。別に傷がある訳じゃないけど、1本で全部がすむのなら便利、という考えからでしょうか。最初の私の印象でドーランみたいな感じと書きましたが、実際に普通のクリームファンデの量を肌にのせたところ、ものすごく厚化粧になりました。そして、一色ですべての肌色の方に合うように作られた「色味」というキャッチフレーズにも少々無理があるように感じられました。つまり、のっぺりした仕上げになり、もともとのその方の素肌感が失われてしまうのです。むしろ、テレビや写真用のメイキャップとしては、ベースを作るのに便利かもしれません。タレントや芸能人の方から火がついた、というのもそのあたりに理由があるのではないでしょうか。

調べてみましたら、もともとのハンスキンの製品をはじめとして、たくさんの 韓国のメーカーや無名の日本の化粧品メーカー、最近ではクリスチャン・ディオール、エスティローダー、アニエスbなど外国の有名メーカーも参入し、それぞれが我が社のBBクリームが一番というコマーシャルをしています。しかし、私のような美容家にとっては、本当に肌の事を考えた製品というより、販売目的のためのキャッチコピーという風にしか受けとれません。

お値段も1コ1780円という安価な品からヨーロッパの有名メーカーの6500円という価格のものまでさまざまです。安価な品の原料はそれなりですし、高価な品なら原料も良い物を使えるけれど、有名メーカーならコマーシャル料もかかるし、という訳ですので、BBクリームを特別なクリームとしてではなく、一般の化粧品の中のひとつ、と考えて下さった方がよいと思います。

しかし、これ1本で、美容液、クリーム、化粧下地、ファンデーションがすんでしまうからいいじゃない、というのはどうかと思います。御自分のお肌なのですから、毎朝、顔を洗って、化粧水をつけ、肌のチェックをして、肌をいたわるように美容液をしみこませ、今日一日元気に良い肌で過ごせるよう、思いを込めながら丁寧に化粧下地をつけ、ファンデーションをつけてあげる。これが大人の女性というものではないでしょうか。丁寧につけても10分もかかるわけではありません。チャッチャッとつけて、ハイ終わり、では、人生そのものを簡単に軽くすませているようにしか私には思えません。朝のしたくなど誰かに見られている訳ではありませんが、誰も見ていないときにも常にエレガントさを忘れず、御自分のために自分自身に手を掛けるという生活をすることが「50才からのキレイ」のモットーであると私は考えております。

さて、もしお手元に1本お持ちでしたら、コンシーラーのかわりとして使ってみる、あるいは、目の下、眉間の上のあたり、鼻筋、あごなどのハイライトとして少量つける、という使い方をなさるのがおすすめです。全体にファンデーションとしてお使いになるなら、少なめ少なめを意識しておつけになると自然な感じでなじみます。そして最後にひとつ御注意!必ず自然光の入る場所でメイクなさって下さい。さもなくば、超厚化粧女になってしまいます。どうぞ、くれぐれもお気をつけ下さいませ。

  • 山本 賀世子  (コスメトロジスト)
  • 1953年 広島生まれ。 20歳で美容師免許を取得する
  • その後エステに転向。化粧品会社勤務を経て1988年に、「美しく、健康な素肌」をテーマに『ティナコレクシオン』を設立。
  • 美容相談およびフェイシャルトリートメントをおこなっている
  • 国際エステティックライセンス、インファー・ゴールドマスター

★「お手入れをするときに、どんな化粧品を使ったらよいか等のお問い合わせ及び質問は山本賀世子 の主宰するサロン『TINACOLLECTION』へメールでお問い合わせください」

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