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2013年パリのエステ

一年に一度、パリに身を置きエネルギーを充電しつつ、自分の仕事のスキルアップの為の旅も今年で何度目になるのでしょうか。 皆様に今回もご報告致します。

今年は1月中旬に東京でも大雪となり寒い冬ですが、飛行機がパリ到着直前のアナウンスで、外の気温は−7℃と聞き驚きました。はたして2週間の滞在中、1日として晴れた日はなく、毎日、小雪か、みぞれまじりの雨でした。一度など、東京以上の積雪で、朝、目覚めて外を見たら、何と15cmも積っていたという日もありました。

そんな悪天候の中、必死でローズマリーさんの所へたどり着いたと思ったら、何と私との約束をすっかり忘れていて、もうがっかり!という事もありましたが、それも「けがのこうみょう」といいますか、ローズマリーさんのアシスタントをしながら彼女の営業を見せて下さることになり、日々通い、最後の日は、私がローズマリーさんに施術をさせて頂けて「Super!」と言って下さり、今年の研修も無事終わりました。昨年の9月以降、私はローズマリーさんの「デジテネルジー」をメインとした施術を行っていますので、今回はとても勉強になりました。施術以前の事ですが、私の東京のサロンでは、前開きのガウンとハイレグタイプのペーパーショーツをご用意しておりますが、ローズマリーさんのサロンにはガウンもショーツもありません。

ローズマリーさんが私の事を「今日、アシスタントしてくれるKayokoです」と紹介してくれますと、「Bonjour」と言った私の前でいきなりお洋服をぬぎはじめます。日本では絶対にありえないことですよね。

施術に関して言えば、ローズマリーさんのサロンではメニューはありません。その日のお顔・身体の状態をみて、一番必要な事をする、というサロンです。90分間の時間中に、何をするかはその時にならないとわからない、という感じです。お代も一回100ユーロで、それ以外なし、実にシンプルというか、わかりやすい。 アシスタントをしている時、お客様の中の一人で、ヴァレリーさんという方が、「私、お顔にニキビがいっぱい出来たの、どうにかお手入れして」と言いながら、エステのBedに横たわりましたが、ローズマリーさんは、「あなた、すごくむくんでいるじゃないの、ニキビはこのせいだからね」と言い放ち、まず、みぞおちの上の部分にある、腎臓と膀胱のツボをグイグイ指圧したあと、足の指から始めてドレナージュ用のオイルでポンピングを始めました。私も、もう片方の足を一緒にポンピングをし、おなかのマッサージをかなり長時間したあと、「はい、トイレに行きなさい」と促しました。私には、お客様がトイレに行きたくなったのが、どうしてわかるのか不思議だったので、それをたずねたら、関連する経絡とツボとリンパの流れを説明してくれ、おなかのかたさで判断する方法を教えてくれました。結局、その日ヴァレリーさんは、お顔はまったく何もケアなしで、bodyだけのお手入れで帰られました。気にしていた顔はなにもなしだったけれど、ヴァレリーさんは、とても満足して帰られたのを見ると、ふり返って、自分はどうだろうと、考えてしまいました。一つ目は、私は、化粧品の成分や効果、エステに対する理論的な事ばかり勉強して頭でっかちになっていて、お客様の身体に対する変化を見落としていたのではないか、理論より生きている生身の人間の内部をしっかり見ることをしていなかったのではないか、ということに気が付きました。もう一つは、ローズマリーさんとお客様であるヴァレリーさんとの関係が、私と私のお客様より、より近く、単なるお客様でなく、お友達に近い関係であることに違いを感じました。

パリでは必ず、会うごとに毎回、両ほほにチュチュ(にせものだけど)とキスを交し、お互いの名前で呼び合います。私達日本人はおじぎをし合ってあいさつをします。民族の習慣の違いはあるけれど、ローズマリーさんのプロフェッショナルに対するお客様の敬意と信頼を見て、今後、いかに接客すべきかを教えられた気がして、技術だけでなく人と人の関係性について、深く感じ入るものがありました。

さて、ローズマリーさんのサロンでの研修の合間に今回も素敵なレストランとコンサートにも行きましたので、その事もお話しいたします。

 先にコンサートですが、日本でもクラシックファンの間で人気のあるピアニスト、ポリーニとズィメルマン(日本ではツィメルマンと云うようですが)どちらも凱旋門の近くにあるサル・プレイエルというホールでのコンサートでした。このホールにはレストランも併設されており、コンサートが始まる前に軽めのお食事ができるようになっています。コンサートが終ってからの食事では重くなるし、何も食べないと、おなかがすくし、という悩みが一気に解消されます。グラスワインとメインの一皿、デザートという構成でお味も仲々でした。ワインは赤、白、シャンパンもありコンサート前に、一杯飲みながらのお食事で気分もグッと盛り上がるというものです。

さて、ポリーニは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ4番と8番と、ロマンティックな演目を、年を重ねた円熟味のあるおだやかだけど情熱を秘めた演奏で、ため息が出るほど魅惑的でした。まさに、感動の一言につきます。

一方、ズィメルマンはパワーといい、テクニックといい、絶好調という感じでした。演奏曲目は、ズィメルマンのためにヴイトルト・ルトスワフスキが作曲したという現代音楽のピアノ・コンチェルトでした。現代音楽が苦手な私でさえも、「いいねえ」と思いましたので、お好きな方々にとっては、たまらないのではないでしょうか。昨年の10月に同じ演目のコンサートを東京のサントリーホールでしたと聞いていますが、お代はパリの三倍くらいしたようです。ちなみにパリはS席で65ユーロでした。

最近は、日本でもパリでもクラシックのコンサートに行くと、お客様の年齢層が高いなと思っておりますが、ズィメルマンの時も私のおとなりは、かなり高齢のおばあちゃまでした。まわりを見渡しても皆様、相当なお年の方々ばかりです。現代音楽はどう評価されるのだろうと思って聴いておりましたが、演奏が終ったら、ほとんどの方が立ち上がっての大拍手です。私のとなりのおばあちゃまも、「よかったわねえ」と同意を求めてきます。こういう姿を見るにつけ、流石パリ、街は古いが人の気持ちは前衛的、と思ってしまいます。

 

最後はレストランですが、クラシックな「タイユバン」と今話題の「テロワール・パリジャン」のことをお話しします。 タイユバンは以前から一度行ってみたいと思っておりましたが、流石に女一人では行きにくいということでチャンスがありませんでしたが、ご一緒して下さるという方がやっとみつかり、楽しんできました。

店内はオーソドックスというか、派手さはないけれど落ち着いた席の配置で、奥まった部屋の良い席に通されました。お料理は、これも、オーソドックスな定番という品ぞろえでしたが、私はリードヴォーをメインにいただきました。お味はもう素晴らしいという他はなく、素材の上質さはいうまでもなく、火の入れ方といい、つけ合わせのお野菜といい、文句のつけようがありません。お給仕もソムリエも年季の入ったベテランで、感じもよく、気がきいていて、最高でした。後日、ローズマリーさんにその事を話しましたら、マダム・タイユバンは彼女のお客様だとの事で、話は盛り上がりましたが、ローズマリーさんもタイユバンは、すべてがクラシックすぎるという意見でした。

タイユバンで、一つ気になったことがありました。それは、少し離れた席に、日本人とおぼしき若い三人の方がいました。お料理が運ばれると、いちいちスマートフォンで写真を撮っています。お給仕の方たちは「やれやれ」という顔つきで、決して好意的ではありませんでした。見るところ、この三人はレストラン関係者か、あるいはお料理関係の方たちのようで、お勉強のために星付きレストランに来たのだと思いますが、格のあるレストランで、写真を撮りまくるというのは美しいことではありませんし、気持ちのよい接客はしてもらえないでしょう。皆様も心当たりがあるようでしたら、お気をつけください。

 もう一軒は、「テロワール・パリジャン」というレストランで、場所はカルチエ・ラタン。ホテル・ムーリスのシェフであるヤニック・アレノ氏がパトロンのレストランです。キッチンが見える、今流行りのつくりで、お給仕のギャルソンがソムリエも兼ねている、カジュアルな雰囲気のお店です。お料理もフランス人なら、みんな大好きという家庭料理、例えばブーダン・ノワールやテット・ド・ヴォー、オニオングラタンスープ、レンズ豆のポタージュ、玉子のココット焼きなどです。これらを、量もひかえめで、お味つけも軽く、見た目も美しく、お皿に盛りつけて出てくるので、パクパクいけます。

私が注文したブーダンも、真っ黒な血のソーセージですので、味はいいけどグロテスクというものですが、ここではセルクルで丸く型抜きして焼いて、まわりにマッシュポテト(これが又、マッシュポテトってこんなにおいしかったっけという程のおいしさです)でぐるりとかこんであり、見た目もgoodです。

お料理ばかりではなく、ワインも今のパリを物語っていて、各ページに、ここは45ユーロ、このページは50ユーロ、60ユーロとページ毎に値段が決っていて、赤、白それぞれ5種類ずつくらいあるのです。しかも、すべてグラスでも注文できます。これは、すごくありがたいです。一緒に行った人がお魚で私はお肉という時、ワインはどうするのよ、といつも思っていましたから、すべてがグラスでたのめるのはうれしいです。お昼で一人50ユーロくらいが目安ですので決して安くはありませんが、満席で繁盛しています。

私はパリではいつも、話題になっているレストランに必ず行くことにしています。すると、そこに来ているお客様の様子とファッション、出てくるお料理で「今」のパリ、すなわち、これから世界中で流行るであろうことが見えてくるのです。

エステとレストランやファッションがどう関係あるのかはわかりませんが何故かクロスしているように思えるのです。そして、感じたことを感じたままに自分の仕事に取り入れることにしています。

それは施術時のテンポだったり、香り、明るさなどですが、パリの持つエネルギーを形にすると今はこれかな、と直感で感じる感覚です。

だから、パリ通いはやめられない、と思いながらの滞在は今年も大変有意義で楽しく、エネルギーチャージを完了しました。

  • 山本 賀世子  (コスメトロジスト)
  • 1953年 広島生まれ。 20歳で美容師免許を取得する
  • その後エステに転向。化粧品会社勤務を経て1988年に、「美しく、健康な素肌」をテーマに『ティナコレクシオン』を設立。
  • 美容相談およびフェイシャルトリートメントをおこなっている
  • 国際エステティックライセンス、インファー・ゴールドマスター

★「お手入れをするときに、どんな化粧品を使ったらよいか等のお問い合わせ及び質問は山本賀世子 の主宰するサロン『TINACOLLECTION』へメールでお問い合わせください」

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