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2012年パリのエステ

毎年1月のパリは私にとってエネルギーの充電とエステ業界のサムシングニューを探す旅なのですが、今年はクリニックのスタッフ(エステティシエンヌ)がローズマリーさんの研修を受けるにあたり、お世話をするというのが一番の目的となりました。とはいえ、いつも通りに、気になるエステサロンへ行ったり、コンサート、展覧会、レストランと盛りだくさんの話題を皆様にご報告したいと思います。 まずはローズマリーさんですが、ちょうどサロンの引越しと同時でしたので、1回目は前のサロン、2回、3回目は新しいサロンでの研修となりました。

今度の場所はモンソー公園を突っ切って出たリスボンヌ通りです。50年代の建物の3Fなのですが、何と玄関のドアを開けたら、いきなり螺旋階段があり、登った正面が施術室となっていました。広いテラスが付いている素敵なサロンで、まだしつらえは完全でなかったものの、開放感のあるお部屋での研修は、とても楽しいものとなりました。今回研修を受けたスタッフはフランス語がわからないといいながらも、専門用語は世界共通ですので、私がローズマリーさんの言うことを直訳で伝えてもよく理解したようです。ローズマリーさんの施術は、中国の療法を取り入れた施術なので、お顔は、腎系、胃系、膀胱系などのツボを経絡にそってパンスモンジャッケで刺激し、身体はスイナで活性化するというやり方です。整体とエステを合わせたといえるやり方で、実に爽快感のある施術です。一般的なエステティックの技術では、おなかはさわらないので、習う側は「こつ」が上手くつかめず苦労しておりましたが、最終日には、トレビアン!とほめられるほどになり、私も一安心でした。

ローズマリーさんの研修の合間に訪れた、サンクモンドという人気のエステティックサロンでは「アジアの五つの世界」として、アーユルベーダ、タイスタイルマッサージ、ポリネシアンマッサージ、日本式コビド、バリスタイルマッサージをエステに取り入れています。いずれのコースも日本式のお風呂かハマム(スチームバス)の後、マッサージを受けるというスタイルです。私は《KO BI DO》という日本の古式美容という説明のコースを受けてみました。施術は特別に日本を感じさせる技はなく普通のマッサージとパック合わせて50分というものでしたので、何ともコメントのしようがなく「?」という気持ちが残っただけですし、日本式のお風呂というのもバスタブが四角い木でできているというだけでしたが、とても人気店のようで、次から次へとマダム達がやってきます。約2時間で188ユーロは決して安くはないと思うのですが、日本で毎日のように報道されているヨーロッパの経済不安はどこ吹く風というくらいです。

もうひとつは、エステではないのですが、パリに住む知人の紹介で「ASSA 麻」という指圧のサロンにも行きました。平川麻理子さんという日本人オーナーの素敵なサロンでした。一般的に日本でよくある指圧マッサージ店とは全く違って、モダンなエステティックサロンのようなつくりです。施術者の方々も全員日本の方で、アロマの香る中でのソフトな指圧はフランス人にも大人気のようで、私がおじゃましている間にも、とびこみで指圧を受けたいとやってくるフランス人の方もありました。施術後はゆっくりと上等な日本茶を頂きましたが、またそのお急須とお茶碗が何とも素敵でした。

今回私が感じとった事は、エステサロンの施術にしてもASSAが人気なのも、単なるアジア=エキゾチックでミステリアス、ということだけでなく、実際にbien-être(健康)としてのアジアの伝統的な技術が認められ、定着しつつあるな、という事でした。そして、それを「デジテネルジー」という名前でローズマリーさんが十年以上前から行っている施術は、素晴らしい、の一言に尽きます。

さて、研修の合間にコンサートにも2回行きました。一つは、マルタ・アルゲリッチとキーシン。もうこの二人は説明する必要のないほど日本でも人気のピアニストですが、聞くところによるとアルゲリッチはガンを患っており、これが最後になるかもしれないとの噂もあり、前売りチケットは発売直後に完売となっておりました。幸運にも日本を発つ数日前に、すごく良い席を手に入れる事ができたのは本当に奇跡のようでした。どうしても聞きたいという願いが通じたのでしょう。モーツァルトのソナタハ長調の連弾とシューベルトの幻想曲のヘ短調を二台のピアノを二人で弾いたのですが、何とも息のあった素晴らしい演奏でした。アンコールでも大盤振舞で何とピアソラの曲まで弾いてくれたものですから観客は大喜びで、最後は全員総立ちで拍手喝采でした。

もう一つ、パリならではというコンサートに行きました。ジャックマール・アンドレという美術館での何とシャンパンを楽しみながらショパンを聴く、というものです。これは、パリ市が行っている文化活動の一つで、ホテルパルティキュリエという名で、個人邸宅が文化財となっている所が独自のイベントを行うというものです。

この美術館は、以前から私も大好きで、パリに行くと必ず訪れる美術館です。ジャックマール夫妻が人生をかけて収集した一級品の絵画や彫刻などを美しく展示するために造られたというお屋敷ですが、実際に当時と同じスタイルの少人数のサロンコンサート形式でした。「音楽の間」と名付けられ使用されていた広間で、ピアノのまわりに椅子を並べてショパンを聴くという、何ともぜいたくな音楽会でした。夜7時から始まり、まずシャンパンのアペリティフをしながらゆっくり一階の絵画を楽しみ、受付を順番にしていきます。館長さんが席番号をチェックなさるのですが、何とご自身もシャンパン片手に楽しみながらです。そして小一時間が過ぎ全員の受付が終わった頃、「お席について下さい」との案内があり、まず館長さんが、この会の趣旨とジャックマール・アンドレ美術館でしかできないイベントを考え、19世紀と同じスタイルのコンサートとすることができ、すごくうれしいとご挨拶になり、ピアニストのポール・バドゥラ・スコダが登場です。演奏曲目もこれぞショパンというノクターンやソナタを、おじいちゃまピアニストのおだやかな演奏の中、おしゃれをしたフランス人達に囲まれ、とても優雅なひとときでした。

最後はレストランです。パリに泊まる楽しみのひとつがおいしいお料理です。毎回必ず、「これはパリでしか食べられない」と思ってしまうお店と、常に新しくて話題になっているお店に行くことにしています。今回は、アガペ・シュプスタンスとパッサージュ53というレストランにランチに行ったお話しをします。アガペ・シュプスタンスは、メトロのオデオンからすぐ近くのマザリンヌ通りで、つい通り過ぎてしまったほど入口はそっけない風でしたが、一歩店内に足を踏み入れると、にぎやかに話ながら食事している人達と元気なお店のスタッフ達に明るく迎えられ、「よいお店だな」という予感がします。

店内は長いカウンター式のテーブルが一本あるだけで、お客は二人なら向かい合います。おとなりとの間にすきまがないので、肩をよせあい和気あいあいという感じです。メニューはシェフのおまかせランチコースのみで、65ユーロ、85ユーロ、とありましたが65ユーロのコースにしました。ワインリストはiPadというのもすごく今っぽい。当日使う野菜、お肉、お魚など素材は同じでもその時のイメージでシェフが作るので、おとなりの方々とはちがう料理法で出ますので、お楽しみにと言われ、ますます盛り上がります。アミューズから始まり、少しずつほんの2〜3口で食べきる量のお皿がいくつもいくつも出てきて、日本の懐石料理を思わせます。お皿も日本的な美濃、信楽といった色、肌ざわりの食器が多く出てきました。シェフはお客の食べ具合や、スタッフの行動をすごく注意深く見ていて、すごくいいタイミングでお皿が出てきます。一皿ごとに「え〜!これ何?」、「不思議!」、「おいしい!」を連発して全部で14皿出たあとにはおなかがいっぱい、大満足、あっという間2時間半でした。元々、アガペはバルセロナのエルブリでシェフだった方が始めたお店だし、エルブリは閉店してしまいもう二度と行くチャンスはないけれど、こんな風なお料理が出ていたのか、と思わせるお皿の数々は、料理というより食材の可能性を最大に引き出す実験と、思えるようなものでしたし、シュプスタンスのシェフのダヴィッドはマルク・ヴェイラのお店でも修行を積んだと聞けば、「なるほどな」、納得して、大満足で帰ってきました。

もう一軒は、「パッサージュ53」という日本人のシェフが1年半くらい前にミシュランで1つ星をとったというお店で、昨年行きそびれていたレストランでした。
レストランのある場所は、メトロのグランブルバール駅のそばという、庶民的な所にあるパッサージュの中程にあります。店内は4人用のテーブルが4つ、2人用が2つとこじんまりしています。 行った日が土曜日で、土曜日は110ユーロのメニューしかないということでした。私達が入店した時、アメリカ人旅行客のカップルが2組、奥に日本人の常連さんと思える4人、ドイツ人観光客4人、そして私達4人、全部旅行者揃いです。やはり、各メディアに登場しているレストランのようです。
しかし、その日サービスをしてくださった日本人のギャルソンは慇懃無礼、出てきたお料理はアガペと同じ日本の懐石風に少しずつの量のお皿がいくつも出てくるスタイルでしたが、生のカリフラワーの極薄切りがヤリイカの上にのっかってでてきたり、何ひとつ感動するものがなく、おまけにお手洗いに立ったとき、見えてしまったキッチンで働く人達の覇気のない事にもがっかりです。後半にさしかかった頃、シェフとおぼしき人が客席のある一階に降りてきましたが、店の奥の方でスタッフと立ち話をしていて、いっこうにこちらを見る気配もありません。客席まで降りてきたのなら自分のお客様なのだからテーブルの様子が気にならないのかなと思ってしまいます。 業種は違えど、同じ接客業をしていますので自分がお客になると点は辛くなりますし、お客様心理がよくわかります。いやな思いをしたときこそ「他人のふり見て我がふり直せ」と思い、又、ひとつ勉強させてもらった思いですが、授業料は高かった!(ワインを入れて1人160ユーロ)残念でした。 このお店、この3月に二つ星に昇格したとか。驚きです。

どんなお店でも、万人に受ける店などあり得ないことは解っておりますが、私とて、ある程度は二つ星、三つ星の星付レストランも経験した上での感想のつもりですので、一個人の意見として聞き流して下されば幸いです。 旅の目的のひとつは、私ならずとも「食」にあると思いますし、気に入ったお店にはそのつど通いたくなります。何度か訪れるうちに常連とはいわないまでも顔を覚えていてくれて、「ああ、今年もまた会えてうれしいね」などと、軽く挨拶をかわしたりするようになれば、「今日はこれがおすすめ」と耳打ちしてくれたりと、食事が、なお楽しいものになるはずです。「パッサージュ53」も日本人がパリで頑張ってるねとみんなから応援してもらえるお店になってほしいです。

長い長いパリの報告になってしまいましたが最後までお読み下さりありがとうございました。

  • [Agape substance]
  • 66 rue Mazarine 75006
  • tel 01 43 29 33 83
  • [spa Cinq monde]
  • 6 square de l'Opera Louis Jouvet 75009
  • tel 01 42 66 00 60

ローズマリーさんのサロンは現在、新規のお客様はお取りしていないとのことですので残念ですが電話番号などはお知らせできませんので御了承下さい。

  • 山本 賀世子  (コスメトロジスト)
  • 1953年 広島生まれ。 20歳で美容師免許を取得する
  • その後エステに転向。化粧品会社勤務を経て1988年に、「美しく、健康な素肌」をテーマに『ティナコレクシオン』を設立。
  • 美容相談およびフェイシャルトリートメントをおこなっている
  • 国際エステティックライセンス、インファー・ゴールドマスター

★「お手入れをするときに、どんな化粧品を使ったらよいか等のお問い合わせ及び質問は山本賀世子 の主宰するサロン『TINACOLLECTION』へメールでお問い合わせください」

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