No.33 2010/9/13

山本 賀世子 (コスメトロジスト)
1953年 広島生まれ。 20歳で美容師免許を取得する。
その後エステに転向。化粧品会社勤務を経て1988年に、「美しく、健康な素肌」をテーマに『ティナコレクシオン』を設立。
美容相談およびフェイシャルトリートメントをおこなっている。
国際エステティックライセンス、インファー・ゴールドマスター。 |

<ルシール セミナー講演> 今から始めるアンチエイジング

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今回は、「がんばる女性達」のためのセミナー「ルシール」でお話しした内容を皆様にお知らせいたします。
私の20年来のお客様の木村緑さんが主催しておられる「ルシール」は30〜40代の女性を対象にしており、美しく健康的に、仕事もプライベートも充実した生き方を提案して、そのためのあれこれを各分野の専門家の講義を受け、そのあと、その日のテーマにふさわしいお食事を楽しみながらディスカッションするという大変興味深いセミナーです。木村さんはご自身が6年前に大病をなさり、その時に健康と美容ということに本気で向き合うようになられ、ご自身の食生活、運動、美容は切り離すことの出来ない要素だと実感なさり、このときの体験を30〜40代の女性達にメッセージとして伝えるために立ち上げられました。
ルシールでは、連続的なセミナーも開催されていますが、私が今回担当しましたのは単発的なセミナーの一つで「美容」のなかでも特にスキンケアとお肌の仕組みを理解しながらアンチエイジングライフを実践しましょうという内容です。
私に先立つ、一月前はパーソナルスポーツトレーナーで栄養士としての指導もしておられるKYOKO先生が正しい姿勢と歩き方の講義と指導をされましたが、その時、食生活も大切で特に女性の鉄不足を強調なさっていました。今回私は美容の為の必要要素として「微量元素の摂取」についてどうしても話したいと考えていましたので、KYOKO先生の鉄分不足のお話しは、まさに健康=美容で同時進行なのだということを実感いたします。
さて、当日私が「今から始めるアンチエイジング」というテーマでお話ししました内容は以下の通りです。
1. 肌は排泄器官である
私達の肌表面にはたくさんの毛穴と汗腺(汗が出てくる管)があり、常に肌に異物や細菌が侵入してこないよう防御したり、体温を一定に保つようにするために汗や皮脂を分泌しています。また、汗や皮脂には身体の中の老廃物や身体に入ってしまった重金属などを外に出す役目もあり、健康でいられるよう汗と皮脂を分泌しています。そして、汗や皮脂を分泌することで自分に一番あった乳液状の皮脂膜を作りうるおいのある皮膚表面を保つことが出来るのです。そういう排泄する肌表面は、残念ながらどんな高価なクリームも吸収しにくいしくみなのです。
2.健康な肌は弱酸性
テレビや雑誌などでもよく目にしますのでご存知かと思いますが、健康な肌のPHは弱酸性です。アルカリにかたむいてくるとかぶれやすくなったり、ニキビが出来やすくなります。それは肌の上に住んでいる常在菌のバランスがくずれてしまうからです。常に弱酸性の健康な肌でいられるような正しい食生活とスキンケアが大切です。
3.微量元素の摂取
微量元素とは私達の身体が生命を維持していくのに必要不可欠のミネラル分のことでカルシウム、ナトリウム、ケイ素、カリウム、マグネシウム、鉄などです。微量元素は体内の酵素を活性化、増加させかす。酵素がふえると免疫力が上がるのです。免疫力が低下すると病気にかかりやすくなりますし、なんとなく体調がすぐれなくて活力に欠けるという症状も微量元素不足の疑い有りです。
現代人は慢性的な微量元素不足、といわれていますが、地球環境の悪化から酸性雨による土壌の変化がその原因のようです。人参、大根、牛蒡などの根菜類に多く含まれるミネラル分が、昔の野菜に比べると半分以下では食べても食べても足りないわけですね。サプリメントや「常楽水(私がお勧めの超ミネラル水)で補なうことが必要です。
4.角質代謝が重要性
皮膚表面の一番下の基底層で作られた細胞が28日間かけて老化角質となって、はがれ落ちる周期を角質代謝といいますが、年齢と共に、また紫外線の影響などで周期が35日〜40日になると角質層が厚くなり、角質層内の水分不足になります。水分不足はくすみやかさつきの素で、ほおっておくと深いシワを作ってしまいます。定期的な角質除去のお手入れをお勧めします。
5.スキンケアの基本
1.洗顔・・・クレンジング、洗顔
最近、皮脂を落としすぎないようにと、洗顔をしない美容法がありますが、高温多湿の日本の夏ではかえってトラブルの素です。ソープでさっぱりと洗いましょう。
2.角質ケア(角質除去)・・クレイパックやピーリング
お肌がごわごわしたり、ツヤがないと感じたら古い角質が肌の上に残っています。クレイパックやピーリングが必要です。石けんにピーリング剤を配合したものやお風呂で簡単に使えるクレイパックなどがお勧めです。
3.水分補給・・化粧水
保湿性の化粧水を直接、手で押さえるようにしてなじませます。ぱたぱたとコットンでパッティングするだけでは表面にだけしかつきません。角質層内のすきまにも充分化粧水がしみこむように、ていねいにつけて下さい。
4.日焼け止め
SPF値の高さの目安は数字と+のマークです。冬なら25前後、夏は33〜40くらいが目安です。単に日焼けを防ぐだけでなく、最近の日焼け止めは保湿効果があり、コラーゲンの損傷を阻止する効果もあるのでアンチエイジングのためにも毎日使いましょう。
化粧品メーカーはどこのでも、これだけをしておけば大丈夫です。
さて、いかがでしょうか。以前からこのサイトで何度も繰り返しお話ししていることですが、お肌を甘やかすことなく、むしろ鍛えるつもりでシンプルスキンケアと微量元素の摂取はアンチエイジングの第一歩です。
今後も季節毎のお手入れ方法などをルシールのセミナーで講義させていただく予定ですので、その都度皆様にもご報告いたします。
ご興味がおありの方は是非、ルシールのホームページもご覧下さいませ。
木村さんのブログも合わせてどうぞ。
ルシールのホームページ http://www.lucir-style.com
木村緑さんのブログ http://ameblo.jp/jilplanning-counseling
常楽水 お問い合わせ tel 0771-22-5889 鈴木勝巳
2010/9/13
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★「お手入れをするときに、どんな化粧品を使ったらよいか等のお問い合わせ及び質問は山本賀世子 の主宰するサロン 『TINACOLLECTION』へメールでお問い合わせください」 |